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GSG-9
What is GSG-9?

Greszschutzgruppe9

設立への経緯

1972年西独で開催されたミュンヘン・オリンピックにて,テロリスト『 黒い九月:Black September』がオリンピック村を襲撃しイスラエル人選手11名が死亡.
大戦後の西独は日本と同様の国際的位置にあり,それまで特殊部隊創設には尻込 みしていましたが,この事件は当時の西独警察にとっては手に余る問題であり, これをきっかけに対テロ専門の部隊創設が急務となり,西独政府はその事件の半年 後,内務省の許可により軍隊ではなく連邦国境警備隊(BGS:Bundesgrenzschutz)下 に対テロ部隊:GSG-9を創設しました.
軍隊ではナイので,昔は海外への派遣もありましたが,今は国内活動のみ.
 ◯初代指揮官:ウルリッヒ・K・ヴェゲナー(Ulrich K. Wegener, 元BGS連絡将校)

入隊資格

2年半以上の連邦国境警備隊(BGS:Bundesgrenzschutz)勤務者のみによる志願制.
  *軍隊組織ではナイため警察経験が必要なワケでもある為
   だから,どんな優秀な軍人でも退役後にBGSに入ってからじゃナイと無資格者

選抜

約22週間に及ぶ選抜テスト・訓練
警察機関としての対テロ活動,特殊作戦技能等の心・気・体を基礎から叩き上げる.
心理・適正テスト,人格プロファイリング等も行われ80%程度の脱落者が出る.
入隊後は基本的に終身雇用で,先輩から後輩への技術指導により隊の質の向上・安定をはかる.

編成

3個作戦部隊編成(以前は4個編成)
GSG-9/1:隊員100名.対都市テロリズムに特化.
           重要拠点制圧・人質救出・人質交渉・ターゲットの無力化等
GSG-9/2:隊員100名.対海上テロリズムに特化.
           北海油田やシージャック対策.
           その性格上,SEALチーム6と合同訓練も行う
GSG-9/3:隊員 50名.対テロ活動におけるエア・ボーン作戦(HALO/HAHO)に特化.
5名による作戦班を最小単位とし行動する.
各員はそれぞれ格闘技,火器取扱,爆発物取扱,交渉術,緊急医療等に秀でる.

代表的作戦

モガディシオ空港人質救出作戦
この作戦によりH&K MP5及びフラッシュ・バンの有効性が各国の関係者に伝わり,また米国ではデルタ・フォース設立の契機ともなりました.